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ものづくり日和 【KOUGI made by 阿部仏壇製作所】

晴れの日雨の日。 カタチあるものないもの。 『日々ものづくり』の精神で綴る悠々日記。
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色の試作、カシュー塗装。

こんにちは、達洋です。

当社では仏壇の下地にカシュー塗装を施しています。
漆に近い光沢と強度を持ちながら、吹き付け塗装できる大変優れた塗料です。
一般的に漆の代替品というイメージが付いてしまっていますが、それとは別の魅力を持つ塗料になります。
仏壇以外では高級な楽器や工芸品に使用されています。

吹き付け塗装できることで生産効率が良くなり、価格に反映できます。
また、厚みのある塗料ですので繰り返し塗ることで強固な塗膜になり、製品が長持ちします。

今日の写真は私がここに務めて間もない頃に、兄が試作したカシューの塗装見本です。
工夫を凝らして様々な方法を試していました。

木工もそうですが、塗装も大変奥が深い技術です。

吉田 達洋

阿部仏壇製作所 http://kougi-butsudan.com
KOUGI 木の手作り雑貨 http://kougi.cart.fc2.com/

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よく見ると、地の黄色が薄っすらと見えています。 上面の朱色を研ぎだしました。

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上面の木目を残しながら、側面のみ様々な色で塗りつぶしました。

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全ての面に別の色を施しました。 区切る手間は結構なものです。

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仏壇にもよく使用される、黒とタメ色の王道の色使いです。

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白の地に細かい霧を散らし模様を作りました。
雪のような印象です。

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黒の地にピンク色の霧を散らし模様を作りました。
夜桜のようにも見えます。

試作に次ぐ試作。


おはようございます、弟です。 当社は創業65年になりますが、そもそものお客様は仏壇店でした。 本来仏壇店は販売や、製造していても塗装の分野が多く、木材加工をしていないからです。 そして時代は変わり、現在は実に様々な業種のクライアントさんとお付き合いしてもらえるようになりました。 会社を守ること、それが何より大切です。 今は生み出すための少し苦しいとき。 それでも楽しく前向きに日々「ものづくり」をさせてもらっております(^-^)

阿部仏壇製作所 HP
KOUGI SHOP

前に進む、小売店として。

こんばんは、弟です。

日々の製作をこなすことはモチロンですが、少しずつ前に進んでおります。
有り難いことに、県内外から御発注を頂いて、日々製作を進めております。

そんな中でも、一歩ずつ前に進んでおります。
小売店としての自立です。

唯一無二の存在であり続けるために、日々奮闘し続けております。
もうかれこれ、8年になります。
諦めません。

私に関わる多くの方々が、winの関係でありますように。
挑戦は続きます(^-^)

阿部仏壇製作所 http://www.ab.auone-net.jp/~abe-bu/index.htm
KOUGI 木の手作り雑貨 http://kougi.cart.fc2.com/

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白い部分は、ちゃんと白に。

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商品の品質に見合った見せ方を考えております。

外壁の塗装イメージ。

こんばんは、弟です。

今日は丸一日製作に徹しました。
さすがに後半集中力が途切れてふらついていましたが、なんとかキリのいいところまで終わらせました。

合間の休憩にちょこちょこと当社の外装についてイメージを作っていました。
雑ですが、なんとなくイメージは湧きます。

お金はあまりかけられないので、可能な範囲でどこまでキレイに出来るか。
そもそもここはお店ではなくて工場だったわけだし、約40年経つわけで外見がボロボロなのです。

一度に全部は出来ませんが、ちゃんとお客様を迎えられる会社にするために頑張ります。

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現在。

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塗装イメージ。
雑ですが・・・笑
緑も全部代えたいです。

今日は一日、図面屋でした。

こんばんは、弟です。

しとしと雨模様のなか、午前は新規のお客様お宅にお邪魔しました。
タンス修理のお見積もりです。
そして近くの『入船うどん』へ。
初めてでしたが、唯一無二のとても良いお店でした。

そして午後からパソコンと向かい合い、深夜まで図面製作に没頭。
いつの間にか遅くなっていました。

明日に響くと思い、今日は日が変わる前に断念しました。
まだ落ち着かないのですが、仕方ありません。

今日集中できたのも、素晴らしいお客様に出会い、素晴らしいお店で朝食を食べられたからこそ。
良いスタートを切れました。

明日はもっと進むように、集中力が切れませんように。
『ように』というか、自分次第です。
自分がやるべきことは自分で頑張ります。

さて、今日は製作を休んだので図面の一部をアップします。
それぞれに各方向から見た図や詳細な寸法を記し、お客様にお見せします。
ではでは、ちょっとリラックスして休みます。

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修正を加えこれらを実際の形にするまで、もう少し時間がかかります。

印刷物のデザイン。

こんばんは、弟です。

今日もやはり、木の粉塵まみれの一日でした。
首の辺りや鼻先からポタポタと汗が流れ落ちます。
スゴイんですね、夏って。
去年はこんなに汗かいたかなぁ。
麦茶がゴチソウになる季節ですね。

話は変わりますが、自分の前職は印刷物の版下製作でした。
格好良く言えばDTPデザイナー。
しかし実態は、とにかく急いで缶詰めになって製作の日々でした。
時間にゆとりをもって『デザイン』と向き合うゆとりなどありませんでした。
そもそもセンスがないので、性分に合っていたのですが。

しかしどこかでは、今その時必要なデザインをじっくりと考えたり、刺激をもらいに他者の作品をじっくり眺めたりしたいという理想がありました。
それは今でも変わらずに、時間に追われる日々の中でも、ぼんやりと理想を浮かべることがあります。

先ほど久々に、昔買った本を開きました。
現在でもパソコンを使って印刷データを作る機会があるのですが、目の保養のために引っ張り出しました。
改めて見ると、やっぱり楽しいんですよね。
デザインは理屈と理屈抜きのセンス、どちらも大切だと思います。
私は活字を読むのが苦手なので、パッと飛び込んでくる色や形のほうが入りやすいです。
どうしても説明を詰め込んで作ると、全体が文字文字したデザインになりがちなのですが、あまり好きではありません。

近々、デザインシートを作る機会があるのですが、本に載るような作者のようにはできなくても、他人が見て見やすく飽きにくい内容にしたいと思っています。
と、ふだんの製作の記事より長文になってしまいました。

私の本職とは如何に・・・
では、今日は本の一部をアップします。

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一色と二色印刷のデザイン。
これがまた奥が深いわけです。

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パラパラと。

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おまけにパラリ。
楽しくて何度も見直します。

家具や小物の図案。

こんばんは、弟です。

今日は午前中に新規のお客様の仏壇掃除に行ってまいりました。
この間の『三条クラフトフェア』をきっかけにお知り合いになったお客様です。
これもご縁ですね。
大変喜んでくださり、安心しました。

そして午後から事務作業。
伝票を書いたり、図案を考えたりと色々。
出店が一段落したものの、なかなか製作に付きっきりと言うわけにはいきませんね。

外は大雨。
雨音を聞きながらデスクに向かうと、なんだかいつもより集中できます。
私だけでしょうか。

そんななかで、いくつかラフを線画に起こしたのでアップしようと思います。
まだ本番ではありませんが、とりあえず形に近づけないと始まらないのです。
それにしても最近は、お客様のオリジナルデザインのご注文が多く、嬉しいです。
製作側もお客様の理想が聞けて楽しいし、実現したくなります。

うちの工場をもっと活かして、一人でも多くの方々の理想を形にできたら素敵です。

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『ダイニングテーブル』
幅1500程度、材料はナラを使う予定です。

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『本棚』
高さ1200程度、メルクシパインの集成材を使う予定。

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『ナイフスタンド』
4本挿せるタイプのスタンド、安全性と通気性が大切。

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『デッキボックス』
DVDプレーヤーを納める箱、目隠しのため正面にフタを付けます。

ハンガー掛けを製作しました。

こんばんは、弟です。

今日は夕方からイベントがあるため、早めの投稿です。
相変わらず様々なご注文を頂き、仏壇店とは思えない状況になっています。
本当にありがたいです。

この工場を活かして出来る物であれば、あらゆるご要望にお応えしていこうと思っております。
日々ものづくり、頑張ります。

今日の写真はお客様のご依頼で製作した『ハンガー掛け』です。
シンプルな無垢材を使った物が良いということでしたので、クリアーの艶消し塗装のみにし、全てホゾ組みで製作しました。

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全体的に丸みを付けました。

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脚のサンは3本にし、強固に。

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組み立てる前の状態。

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丸く安全に。

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全てにホゾがしっかりと入っています。

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最後にキャスターを取り付けます。

毎度のこと、終わりがないわけです。

こんばんは、弟です。

毎日ものづくりのことを考えています。
その度に思うのですが、ものづくりに終わりがないということ。
しかし、終わりに近づけられる物もあります。

例えば仏壇。
これは宗派によって『本式』があり、如何に在家用に対して本山の意匠を再現できるかによって近づけることができます。
あくまで宮大工さんのマネなので、完璧というわけにはいきませんが、ゴール近づけることはできます。

そして他の装飾品など。
例えば芸術家のように花を描いたり何らかのイメージを形にし、ご自身の中にある理想のゴールを目指して造形する。
これにも終わりはありませんが、第三者には終わりが分かりません。
もしかしたら、作者本人が駄作と思っている物の方が『素敵』と思うお客様もいるかもしれません。

しかし、今私が製作している生活雑貨。
『KOUGI』という一貫したコンセプトの元に製作していますが、完全な理詰めです。
耐久性や、理由のある形状、全てにおいて品質上の根拠を必要としています。
原則として『木製品』という縛りはありますが、その中で本当の意味での『良質な道具』を追求しています。

高級品ではありません。
木の好きなお客様に『品質』に対しての金額をお支払い頂きたいと考えています。

我ながら自分の首を絞めているなぁと思いつつ、今はこのコンセプトに絞っています。
そもそも残念ながら、私には美術的な感性は皆無です。
今まで素晴らしい絵心を持った方をたくさん見てきました。
私は同じ土俵には立てません。

木の理屈。
道具としての価値、品質。
無駄のない造形。

作れど作れど終わりがありませんが、いつかその要素をもっと濃いものにし、より多くの方に受け入れて頂けることを信じて積み重ねます。

今日もつまらぬ独り言でした。
読んで頂きありがとうございました。

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仕切りぺんたてのデザイン変更をしています。
MAC使いですが、最終的には原寸出しに優る製図はありません。

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フォトフレーム、製作中。

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仕切りぺんたて、製作中。

小さな御仏壇の、設置提案。

こんばんは、弟です。

今日は仕事を終え部屋に戻ってから、お客様にご依頼を受けた御仏壇の配置を考えていました。
見栄えのバランスはもちろんですが、日々のおつとめをしやすくする必要があります。
今回のポイントは、遺影とお供物の位置です。
遺影を経机の上に置くと仏具が窮屈になり、見た目もうるさくなってしまいます。
置き場所がなく、御仏壇の中に設置している方もあります。
お供物は数の割にスペースがたりない場合が多く、また御仏壇に接して供えると果物等の汁気が御仏壇を傷めることがあります。

それらを加味しながらラフを作っていたのですが、ひとまず形になったのでアップします。
こんなことをしながら思うのですが、一番大切なのは長持ちする美しい御仏壇を作ることです。
いつまでも初心を忘れずにいたいと思います。

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090826_design

花台の下部にある引き手に写真などを、左右の台にお供物、中央に経机を配置する予定です。
これから少しずつ、お客様のご意見を聞きながら思案していきます。

秒読み段階。

こんばんは、弟です。

展示も秒読み段階になり、不眠不休が続いております。
当然のこと、まだ準備が終わっていないからです。

明日から社員全員で最後の段階に入ります。
少し気を許すとこれまでの苦労が泡になります。
いつも以上に慎重に行動したいと思います。

展示の際にいくつかパネルを貼るのですが、今日はその内の写真の一枚をアップします。

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090803_panelPH
当社の御仏壇の一部です。
当日は大きな写真なので、なかなか綺麗ですよ。

日本海の夕日。

海・山・川、全てある新潟がとても好きです。

小さな頃から周りにあるので、なかなか普段は見過ごしがちですが。
昨日の会社帰りに海岸沿いを車で走っていて、思わずシャッターを切りました。
もちろん信号待ちです。

誰でも生活していて時々、感慨深い気持ちになる時があると思います。
そんな時、きれいな景色は胸を打ちます。
ただ美しいのか、自分の小ささを浮き彫りにするから切ないのか。
理由はわかりません。
今日はその写真をアップします。

明日はお寺の仕事がけっこう忙しいです。
ビシッと決めてがんばります。

...弟より

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アスファルトの向こうに自然のグラデーション。

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にじむ赤。 きれいです。

刺激的な一日。

こんばんは、弟です。

今日は外出や人に会うことが多い日でしたが、とても充実しました。
仕事柄、様々な職人さんと関わるのはもちろんなのですが、お客様にも職人さんがいたりします。
御仏壇の木地師とは違った職種でも、ものづくりに関わる方とお話しするのはとても有意義な時間です。
そして、何かしら共感できることがあるものなのです。

私は職人としてはまだまだヒヨッコなので、熟練の方にお会いすると、ここぞとばかりにたくさん喋ります。
好奇心のカタマリなのです。 そして質問小僧です^^;
しかし、こんな私にも楽しそうに受け答えしてくださる方々に、感謝です。

ものづくりをされる方と接すると、年齢差に対する意識が薄れます。
もちろん悪い意味ではなく、先輩として尊敬しています。
ただ年齢差よりも、技術レベルの高さはもちろん、好奇心やものづくりをどれだけ楽しんでいるか。
そんな部分で、その人を見ている自分に気付くのです。

新潟に、80代現役でやっておられる塗り師の方がいます。
兄の先生でもあり、ものすごい技術をもっておられます。
その方と時々お話させてもらうと、まるで子供のようにキラキラと目を輝かせて楽しそうに何でも教えてくださいます。
私は私でワクワクして、同時に仕事への意欲が湧いてきます。
そんな方々に良い刺激を受けながら仕事ができる私は、とても恵まれていると思いました。

さて長文になりましたが、今日は最近師匠と二人で取り組んでいる上段彫りの完成予想図をアップします。
近々木地が完成する予定なので、その時は写真を載せようと思います。

それでは皆さんまた明日(^^)ノ

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dansenkarakusayosouzu
大きいのでこれまでとても苦戦しましたが、
とても完成が楽しみです☆



zyoudankoushiyosouzu
平面にするのは簡単なんですけどね…
木地で立体を作るのは、
なかなか大変です^^;

団扇唐草デザイン完成☆

こんばんは、弟です。

今日は少し精神的に疲れました。
白紙と半日ほどにらめっこしていました。
寺院の上段に付く、団扇唐草のデザインを考えていたのです。

先日から悩んでいたのですが、先程やっとシックリきました。
また明日になって見てみると、直したいところが出てくるかもしれません。
ものづくりとはそんなものです。
しかし、とりあえずまとまって良かった☆

作っている方は、考えすぎてしまい、なかなか客観的に見れなくなってきます。
皆様が見ても、美しく見えるでしょうか??
心配です。
何せ、物が大きいので、一度製作に入ると後戻りできません。
明日から原寸の型を作って、一つ一つ慎重に進めたいと思います。

それでは、私はそろそろあがらせていただきます。
皆様、金曜の夜を有意義にお過ごしください(^^)ノ

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dansenkarakusa
木地で立体にするのが楽しみです。

鉛筆を持って

こんばんは、弟です。

今日は投稿が遅くなってしまいました。
兄とポンさんは、お寺の修繕で遅くまで残業。
私は一日中、ノミを持つ手を鉛筆に持ち替えて、上段にはめ込む格子と彫り物のデザイン案を書いていました。

最初は自信があったのですが、なかなか美しい構図が見つからないです。

過去の様々なパターンを見て、斬新すぎず趣のあるデザインを考えています。
一番大切なのは、金と黒の粗密のバランス。
次に動きのある線。
遠目で見る物なので、細かすぎてもいけません。

明日もまた一から仕切り直しです。
どうなる事やら…
とにかく、やって見せます。
自分もお寺様も満足のいくものを作るために。

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