同じ部屋の作家さんの作品。
こんばんは、弟です。
今日は一般のお客さま向けの出店、一日目でした。
今日は今日で、素敵な出会いをたくさん頂きました。
お客さまとの出会いはもちろん、作家さんとの出会いもたくさん。
もっともっとお話をしたかったのですが、限られた時間の中でとても有意義に過ごせました。
はやいもので、明日で最終日。
いつも遅くの更新になってしまい、書けずにいますが、書いても書いても書ききれないほど、素晴らしい出会いを頂いています。
思い出すだけで嬉しくなり、とても幸せな気持ちになります。
同年代の方々も、ご年配の方がたにも、共通して言えることは、温かいと言うこと。
それが刺激になり励みになり、未来への活力になります。
今日は、二日目と言うこともあり、同じ部屋の作家さんとも自然に会話ができるようになりました。
ですので、今日は同じ部屋で出店している作家さんの作品を中心にアップさせて頂きます。
木工に関わる作家さんが中心に集まりました。
阿部仏壇製作所 http://www.ab.auone-net.jp/~abe-bu/index.htm
KOUGI 木の手作り雑貨 http://kougi.cart.fc2.com/
『イチハシ木道具』さんのブースです。
今回『Cマーク』を獲得したトレーです。
小口をふさぐ無駄のない構造が素晴らしく、繊細な技術です。
クジラをモチーフにした小箱。
希少なメープルを使用し、波を連想させる美しい模様が特徴的でした。
これは材料が手に入らない限り、毎回できることではないのだそうで、貴重な物を見ることができました。
実はイチハシさんとは二度目の再会です。
一昨年の松本クラフトフェア以来になります。
まさかお隣になるとは思っても居ませんでした。
たくさんお話をさせて頂きました。
出会いの素晴らしさを初日から実感できました。
『おかや工芸』さんのブースです。
こちらも今回『Cマーク』を獲得したカレースプーンになります。
持ちやすく手になじむ造形、材料や質感へのこだわり。
一つの作品に対する愛情を感じます。
こうして私のブースは『Cマーク』を取得したお二方に挟まれる格好になりました。
刺激になります。
代表であるお父様も、娘さんも素晴らしいお人柄で、近くで見ながら見習わなければいけない大切なことをたくさん感じました。
『木工yamagen』さんのブースです。
特注家具の製作をメインとする腕利きの作家さんです。
今回は展示ブースに限りがあるので小物を出品していました。
大型の家具だけではなく、小さな物も繊細かつ丁寧な仕事ぶりが現れています。
お人柄にもそれは容易に感じ取ることができました。
お話の中で、道具に対する愛情も伝わりました。
道具を思いやる作家さんは間違いのない仕事ができます。
お若いのに謙虚で誠実、こちらが関心してばかりでした。
『ゆかい社中そらぐみ』さんのブースです。
精密な作り、職人技とはこのことです。
お若くして、熟練の職人さんから学び、吸収して得る意欲、プライド、バイタリティーに天晴れです。
明るく笑顔が印象的な職人さん、周囲にいるみんなを楽しませてくれます。
その反面、職に対する心、芯の太さに真剣な表情が見えます。
勝手ながら、仕事に向き合う姿勢に自分を重ねてしまいました。
ご活躍が楽しみです。
『フルスイング』さんのブースです。
スマートかつ先進的なデザイン。
素材の魅力を最大限に活かし、シンプルで奥深い遊びだと感じました。
ビジュアルとしても美しく、配置によって美しさが変化します。
また、手に触れてパズルとして楽しむだけでも、幾通りの答えがあり、好奇心をくすぐります。
プロダクトデザインの楽しさを肌で感じることができました。
『西本良太』さんのブース。
一見ふつうの箱に見えますが、こちら実は一枚板をくりぬいています。
ふつう箱と言えば四方を四枚の板で合わせるというのが常識。
しかし、これは違います。
角材をくり抜いて箱にしているのです。
これを完成させるためには、刃の手入れ、慎重な手の動きが必要です。
わたしのような落ち着きがない人間にとっては気が遠くなるような作業です。
お人柄から察するに、その優しさが手先にも込められているのだと思いました。
私にはない内面の力、見習いたいです。
『OTA MOKKO』さんのブースです。
一貫して芯の通ったデザイン、構造。
とうてい私には検討もつかない技術です。
恐れ多くて技法を質問することすらできませんでした。
職人気質なお心を持っているのだなぁと、作品から伝わってきました。
細かく気の長い作業なのだということは、想像できます。
使用している樹種も多く、それらを構成している柄はコンピューターで描かれたドット絵とは全く異なり、一つ一つの形が味わい深いです。
小さな物も大きな物も、共通して直球勝負の心意気を感じます。
『産業工芸研究会』さんのブース。
これは、特別な技術です。
精神面から手先まで、繊細さが伝わってきます。
得ようと努力して得られる技術ではないと感じました。
ご本人はとても自然体なお人柄で、楽しくお話させていただきました。
その謙虚さ、明るいお人柄が尚更に技術の高さを際立たせます。
私の少ない経験上の話ですが、出来る職人ほど謙虚です。
木を思いやるこころ、良い物を作りたいという強い意志が無ければ成しえない作品に触れることが出来てとても嬉しかったです。
『kitoma』さんのブースです。
木と間。
まさしく目にして心地よい造形、バランス感覚を感じました。
製品のバリエーションの豊富さにも関心しました。
よってお客さまの目にとまり、より多くの方々にクラフトの良さを実感して頂くことの大切さを思います。
大小や使うシーンを問わず、一つ一つの作品に集中し開発していることが解ります。
職人さんでありながら、アートディレクションの要素を強く感じました。
これからの職人は、ただ作るだけでなく、こうした広範囲にわたる自主的な行動が必要なのだと思います。
高い品質でありながら、謙虚な姿勢も印象的でした。
そして当社『KOUGI』のブースです。
この日はバイヤー向けのレイアウトでした。