【両手に乗るサイズ】新しい手元供養の形「ねんりん」に込めた仏壇職人の3つの想い。
みなさまは「ミニ仏壇」「手元供養」という言葉を聞いたことがありますか。
・亡くなった家族をいつも身近に感じていたい
・次男次女なので仏壇を置く予定はないが故人を偲びたい
そんな方々に選ばれている、新しい祈りの形です。
ここ数年で大都市圏を中心に広まり、大阪や東京では専門店もオープンしています。
最近では「インテリアに馴染まない」「スペースがない」といった理由で仏壇を置かない方も増えています。
しかし、大切な家族を想う気持ちは今も昔も変わらないはず。
仏壇製造の会社として70年、みなさまの祈りの空間と向き合ってきた私たちが提案する、新しい手元供養の形が
「nenrin(ねんりん)」です。
この記事では、仏壇職人の私たちが「ねんりん」に込めた3つの想いについてお伝えします。
(1)"仏壇職人だから作れるもの"を提供
私たちの会社「阿部仏壇製作所」は仏壇を作る会社です。
仏壇製作は、木地、塗り、装飾など工程が細かく分かれています。
「木地」は仏壇の形を作る重要なパート。木を加工する高度な技術が必要です。
創業70年、木と向き合ってきた私たちが作る「ねんりん」。
シンプルな見た目ですが、実際に触ると”深み””重み”を感じていただけます。
単なる写真立て、木の台ではなく、「故人と向き合う空間」としての製品作りは、仏壇を生業とする私たちだからできることだと考えています。
(2)陽のひかりに合うデザイン
従来の仏壇は暗い仏間に閉じ込められていることがほとんどでした。
そのため、仏壇に対して暗く陰のある印象をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
「仏壇の暗いイメージを払拭し、光の当たる場所を”祈りの空間”にしてもらいたい」
私たちはそう考え、玄関先や出窓など他人様の目に付き”光が当たった時に美しくみえるデザイン”を追求しました。
大切な家族に手を合わせるのは挨拶と同じこと。
日の当たるあたたかいスペースで、大切な人を身近に感じていただければ幸いです。
(3)主役は「想い」
装飾をつけず、極力シンプルにすることで、遺された方の「故人への想い」が主役になるよう努めました。
遺影を飾ったり、好物をお供えしたり、おりんを置いたり。使い方は自由です。
◇最後に
これまで「ねんりん」をお求めいただいた方の一例を紹介します。
・介護施設に入所し自宅の仏壇に手を合わせられなくなったため、小さな仏壇が欲しかった
・お嫁に行って自分の先祖が入ったお仏壇に手を合わせられないので、代わりになるものを探していた
・元々仏壇はなく家族の遺影だけ飾っていたが、きちんと手を合わせられる空間を用意したくなった
ご先祖様や家族を想い心やすらぐ空間としてご愛用いただければ幸いです。
時代の流れで日本人の死生観も変化しています。
「終活」「家族葬」などの言葉が身近になり、供養する側の感覚も変わってきました。
私たちは今後も、仏壇製造元という独自の立場から、みなさまの「想い」に寄り添う製品を提供してまいります。