木取り場
こんにちは。弟です。
今日は兄が外出中ですので、私から一言。
今日の写真は『木取り場』です。
各種材木がズラリと並んでおります。
当社は数十年前、木地師だけでも10名近くいたそうで、その頃はこの5倍以上材料があったそうです。
今そんなにあったら、スペースとりすぎて動きづらいですが…
一度に丸太をトラックいっぱいに買い付けていたそうなので、丸太をさばいて干すだけでも、丸一日がかりの仕事だったはずです。
何ともダイナミック秊怜
2枚目の写真は今お洗濯させてもらっているお仏壇の木地の一部、修復前と後です。
100年以上…かなりの年代物のため、傷んでいる箇所が多く、半分以上木地を取り替えなければなりません。
ただ、お仏壇とは特別な思い入れがある製品ですので、できるだけ元の材料のいい部分を使いたいのですが、葛藤中です。
当時の技術は素晴らしい。
あくまで予測ですが、このお仏壇は『御仏壇:の木地師』ではなく、当時(明治あたり)の大工か宮大工が作った物ではないかと思います。
電気式の丸ノコギリがなかった時代に、よくやったものだと、感心いたします。
私は修行のために、最初は経験として機械を全く使わずにお仏壇の木地を作りました。
冬でも一日中汗ダラダラになるほど、大変な作業でした蓮
いつまでも初心を忘れず、仕事に打ち込んでいかなければと思っております。
阿部仏壇製作所 http://www.ab.auone-net.jp/~abe-bu/index.htm
松、秋田杉、ヒバ、ヒノキ、ナラ、タモ…
木地から美しく。