御仏壇の設置提案
こんばんは、弟です。
新潟は、ツルツルになった路面にフワフワ雪が覆い、非常に滑りやすくなってきました。
帰りはバイパスを通ろうと思うのですが、海岸沿いを通る皆様は路面が特に凍りやすいので、十分に気を付けてください。
今日の後半は、お客様への企画提案を考えていました。
4尺間に20代の御仏壇を入れた場合、どうすることが一番望ましいのか。
もちろんご予算のことも加味してです。
今日の写真は基礎提案1の線画です。
今回は床の間を利用するので、巾も高さもゆとりがあります。
なので、2尺の地風呂を設置。
奥行きも余るので、常時開閉が可能です。
視線の正面にあるのが、御仏壇の一つ引き出し。
ここには花鳥の粉蒔絵をあしらい、品位を与えます。
地風呂は秋田杉の白表具。
木目を活かし、すっきりとした造りに。
上側が間の抜けた感じがするので、茶系の金襴縁の御簾をつけ、天地を引き締めます。
下側の両端には対で大きめの陶器地花立てを供え、バランスを整えます。
真鍮仏具は全て本金メッキ透明焼き付け仕上げ。
最後に床の間の手前に、金具無しの管足経机を設置して完成☆
…とまあこんなふうに、毎日イメージを膨らませながら仕事をしております。。
「御仏壇はセンスだ。」
生前親父がよく言っていました。
その意味を自分の物にするまで、試行錯誤し続けたいと思います。
しかしただただ、全て説明させていただいた上で、お客様が納得して当社を選んでくれることが、私はたまらなく嬉しいです。
多くのお客様から話を聞きましたが、御仏壇屋はお客様にきちんと説明をしないことが多々あるようです。
なぜか後になって、当社に悩みの相談がよくあります。
御仏壇はただの商品じゃありません。
お客様の心のよりどころになる場合も多々ある、繊細な製品です。
手をかけているのか。手をかけないとどうなるのか。適材適所良質の材料を、長持ちするように仕立てているか。
一言に御仏壇と言っても、品質としては天と地の差があります。
少ないご予算でも、仕上げ方や配置のバランスさえ考えれば強固で美しい御仏壇を提案することは可能です。
手を抜けば、見た目もさることながら、劣化の早さが全く違うのは、プロであれば知っていて当然のことです。
…しかし、私にできることと言えば、当社にご縁のあったお客様だけでも、安心してご納得していただける製品を作ること。
この先どうなるかは誰にもわかりませんが、一歩ずつ理想の『ものづくり』を追求していこうと思います。
今日は熱が入ってしまい、大変長文になってしまいました。。
すみません輦怜
それでは、私はもう少ししたらあがらせて頂きます。
皆様どうか温かい夜をお過ごしください(^^)ノ
阿部仏壇製作所 http://www.ab.auone-net.jp/~abe-bu/index.htm
これは基礎の線画。
ここから肉付けして膨らませていきます。