過去のお仕事
こんばんは、弟です。
今日は師匠がお休みということもあり、のんびりお仕事させていただきました。
新潟は天候も比較的穏やかで、すごしやすかったです。
今日は、このブログを始める前の私たちのお仕事をご紹介します。
もう約2年前になりますが、寺院の天井の修繕です。
木地がむき出しになって傷んできていたので、そこに漆を塗り、金箔を押した板をあてました。
まず気を付けたことは、めばりです。
塗料が垂れないように、四方全てを養生しました。
背の高い足場を組むので、床も衝撃を吸収する板材を張り巡らせました。
ポンさんと私で少しずつ足場を移動させながら、兄が上で塗って指示をするという、チームワークを要する作業です。
反らないよう特注の板を作り、一枚の板に対し4本の枠を作りました。
使用した金箔は、もちろん一号色。
金箔の板をはめ込んでいく時は、師匠も合わせ4人で寸法を微調整しながらの連携プレイでした。
なにせ昔の建物なので、一つ一つ枠の寸法が違うのです。
大変な仕事でしたが、結果的にお寺様も檀家の方々も満足してくださって、本当に嬉しかったです。
それでは、修繕前と後の写真をアップします。
昔のデジカメなので、画像が粗くてすみません><
阿部仏壇製作所 http://www.ab.auone-net.jp/~abe-bu/index.htm
このように、木地がそのまま出ていたわけです。
塗る時はこんな様子。
とても高い位置なので、こうして手をかけていないと危ないのです。
見た目が締まるだけでなく、光を反射するため内陣全体がとても明るくなりました。