釘の形状
こんばんは。
弟です。
私は今日、一日お休みをいただいて、ある武家屋敷に行って来ました。
そこは典型的な中級武家住宅だと言うことで、興味がありました。
私の見たところ、古い箇所はたくさんあるのですが、所々今の技術で改装された部分もあるようで、今と昔が入れ混じったなんとも違和感のある屋敷でした。
そこで得たことの一つ。
釘の形状です。
私共は御仏壇を見る時に、いつ頃作られたのか、おおよその見当を付けます。
木地の作り、塗りの仕上げ方などを目安にしています。
今日行った武家屋敷で、初めて釘の年式を知りました。
私が今まで『100年以前』と思っていた釘の形状が、実は『200年以前』だったのです。
ちょうどつい最近木地を直した物も、その釘が使われていました。
当時は釘を量産できる技術がなく、一つ一つ職人が鉄をたたいて作っていたので、独特な形状をしています。
御仏壇を見るときの目安が、また一つ増えました。
これを期に、歴史的な建造物をもっと見たいという気持ちが強くなりました。
正直、今はまだ会社のことで頭がいっぱいですが、時間ができたら、まずは身近な地元のことを知っていきたいと思います。
私は職人として、まだまだ経験不足。勉強不足です。
先生や師匠、お寺様や書籍から教えてもらったこと。
それも大切ですが、今私の中にある知識は結局人を通して人任せに得た物。
少しずつ、自分の目と手で確認して得られるようにしていきたいと思います。
今日は写真はありません。
長文で失礼します。
また明日、明日のことをお話ししたいと思います。
それでは、また(^^)ノ
阿部仏壇製作所 http://www.ab.auone-net.jp/~abe-bu/index.htm