研ぎ、霊具。
こんばんは、弟です。
今日は『研ぎ』という行程の写真をアップします。
簡単に言えば、平らな面や曲線を真っ直ぐに整えることです。
当然のこと新品の御仏壇にも欠かせない行程ですが、お洗濯の場合特に重要になります。
もともとの木地の造りが荒かったり、傷んでいることが多いからです。
更に『研ぎ』は同じ部位に一回ではなく、強固になるまで何度も塗っては繰り返されます。
当社では特に入念に力を入れるところです。
仕上がりに粗が出ないためにも、見えない所までパテで埋めては研いでいきます。
そして何より、製品を長持ちさせることが理由です。
どんな塗料でも経年で痩せていきます。
出来上がりの違いは区別しづらくとも、10年経てば分かります。
それ故お客様に理解しても頂くのが難しく、もどかしい気持ちはありますが、研ぎに対する方針は変えません。
何十年経っても安心してお付き合いしていただきたいからです。
『塗り師』というと刷毛で漆を塗る動作が浮かびますが、そこに至るまでに様々な過程があることを当ブログでは紹介していきます。
阿部仏壇製作所 http://www.ab.auone-net.jp/~abe-bu/index.htm
兄が霊具を研いでいました。
御仏壇のここにあたる部分です。