屋根づくり。
こんばんは、弟です。
今日の写真も御仏壇の屋根です。
一つの屋根のみに関しても、作業工程はとても多いです。
それぞれに別の技術と知恵が必要です。
今はだいたい中盤。
屋根の形が見えてきました。
木地を覚えるほど、新潟に木地師がいなくなった理由が解ります。
人を育てるにも、木地は他の四職より群を抜いて時間がかかります。
それに中国の工場で量産した方がよっぽど楽だからです。
しかし一方それは悲しいことです。
新潟は元々職人の町。
職種を問わず、冬の時期でも室内での地道な作業には長けていました。
団塊の世代から飛び越して、私の世代までの中間層がとても少ないです。
世間では当然の流れだとしても、私には危機です。
更にどこに行っても後継ぎがいないと聞きます。
当然の結果と言えばそれまでですが。
長い時間をかけて知恵を出した技術を、安易に国外に流して良いものでしょうか。
経済のみを重視するにしても、その手法の果てに希望はあるのでしょうか。
このような状況の中、小さな私に出来ることは何なのか。
暗中模索の一年がまた始まっています。
阿部仏壇製作所 http://www.ab.auone-net.jp/~abe-bu/index.htm