職人仕事
こんにちは。
弟です。
私の父親は生前、この会社の代表であり、木地師でした。
つまりは職人としては私の大先輩でした。
お客様との打ち合わせの際に、今回はどのような仕様で作るのか、メモをとったノートが残っています。
金額を見るとほとんど赤字仕事のようなものばかりで唖然…
作って売るというのはそうゆうものです。
それより、こなした仕事の質と数に唖然です。
皆さん、職人仕事というと単純作業の繰り返しと思っていませんか?
私共に関してはそれはごく一部です。
毎回お客様の宗派・ご要望・感覚を満たすものを創作しなければなりません。
仏間全体のデザインも考えます。
床柱に見合った色味の収納をつけたり、表具や仏間の戸なども作ります。
「お仏壇はセンスだ。」生前父が言っていました。
宗派やご予算という限られた枠の中でどこまで格好が良く強固なお仏壇を作るか。
お仏壇の深い意味合いを高め、お客様にどこまで感心していただけるか。
私は『木地師』と『塗り師』は、意識としてクリエイターであるべきだと思っております。
今日の写真は兄の箔置きです。
箔置きは塗り師の仕事。
上手い。
古物だったものがここまで綺麗になります。
阿部仏壇製作所 http://www.ab.auone-net.jp/~abe-bu/
早く美しくが基本です。