18金の御輪
こんばんは。弟です。
今日は兄と、あるお客様のお宅にお掃除に行って来ました。
まず驚いたのはお仏壇の造り。
50代の三方開きだったのですが、これ以上は無いくらいの極上品でした。
板戸は全て『蓮天』の金粉蒔絵。
引き出しは全て『山水』の金粉蒔絵。
霊具は『獅子に牡丹』の金粉蒔絵。
屋根と欄間は金粉仕上げ。
天井は爪折り御殿の船底天井。
金具と仏具は『本山彫り』の『本金メッキ』。
本体は本漆仕上げでした。
珍しく父親が、霊具の裏に製作者として自分の名前を刻んでいるだけのことはあります。
そしてもう一つ驚いたのが『御輪』です。
チーンと鳴らすあのカネです。
お客様が「純金なんだよ」とおっしゃったので、「あぁ、本金メッキのことだな…」と思い、裏を見たら『K18』の表記が。まさか…。。
「これおいくらでした?」と聞くと「あぁ、20年前で150万くらいかな。」
…初めて見ました。
新品同様ピカピカです。
さすが本金。
そしてやけに重い。
これは、住む世界が違う御方だなぁと、実感しました。
今は当時よりだいぶ純金の価値が上がっていますし、とても慎重に扱わせていただきました。
今日は色々と貴重な体験をさせていただきました。
こうして父親が残したものを見ていくと、目標のハードルがまた高くなり、唖然としてしまいます。
写真が無くて残念です。
また珍しい体験をしたらご報告させていただきます。
それではまた(^-^)ノ
阿部仏壇製作所 http://www.ab.auone-net.jp/~abe-bu/index.htm